第22回高原郷ケアネットに参加

昨日(3/14)行われた、第22回高原郷ケアネットに参加しました。
テーマは、飛騨市民病院の取り組みとして「嚥下精査強化リハビリ入院とフレイルリハビリ入院&外来について」の講義を受け、その後グループワークと情報共有です。
 

高原郷ケアネットとは?

医療と介護・福祉・保健・暮らしを支える「地域包括ケア」を円滑に進めるためには、行政区を越えた多職種連携の強化が大切です。 2017年3月、当地域にある30カ所以上の事業所から各職種の方々に参加を募り、多職種連携を継続的に発展させるための研修会「高原郷ケアネット」が開始されました。(ホームページより)
 
はじまりは2017年3月。
飛騨市の地域包括ケア課と飛騨市民病院、そして各機関が「在宅医療・介護連携について」話し合ったのがはじまりです。
回を重ねること7年で22回、高原郷ケアネットとして、各機関、顔の見える関係を作ってきました。
 

第22回のテーマは飛騨市民病院の取り組み!

今回のテーマは飛騨市民病院の取り組みと題して、工藤浩医師から嚥下精査強化リハビリ入院の紹介、巣之内大輔理学療法士からフレイルリハビリ入院&外来の説明がありました。
飛騨市民病院では、この他にも、研修医の受け入れや、看護師の院内認定看護師制度「里山ナース®」などの独自の取り組みをされていて、いまとても注目を集めています。
実際、研修医にはとても人気ですし、里山ナースに憧れて看護師の採用が増えているということでした。
 
それでは今回の講義について簡単に説明させていただきます。
嚥下精査強化リハビリ入院とは、誤嚥性肺炎を防ぐ意味において、嚥下機能の評価からリハビリテーション、退院後の生活指導や在宅サービスまでつなげる入院システムで、
  • 最近よく、むせるようになった
  • たんが増えてきた
  • 誤嚥性(ごえんせい)の肺炎を繰り返している
といった、嚥下(えんげ)による障害の方について、飛騨市民病院に入院して状態を評価し、リハビリを行い、場合によっては完全側臥位法の導入までを行うものです。
 
この強化入院については、多くの方に知ってもらいたいと感じています。
詳しくは、飛騨市民病院NSTチームのホームページ(完全側臥位法)を見ていただければと思います。
 
フレイルリハビリ入院&外来は、フレイルのチェックや、足趾力の測定・唾液飲み込みテスト・ファンクショナルリーチ・TUGなどを行って評価し、生活環境に合わせたプログラムを作成するもの。
介護予防のもう一つ手前として、非常に有効であると感じました。
 

まとめ

このような飛騨市民病院のとりくみは、先の研修医受入れや里山ナース®を含めて先進的であり、もっと多くの方に知ってもらえると良いと感じました。
最後のあいさつで市の方がおっしゃってましたが、地方にあって過疎化が進む町にある市民病院による先進的な取り組みとして、クローズアップ現代 さんや、 ガイヤの夜明け さんなど、番組取材を心よりお待ちしております。