ケアプランデータ連携システムのこの地域の状況について

今年(2023年)4月から始まったケアプランデータ連携システムですが、これは多くの事業所が利用しないとそのメリットが享受できないモノとなっておりますので、社会福祉連携推進法人共創福祉ひだとして定点観測しながら社員法人への導入などを進めていきたいと考えております。

介護保険最新情報 Vol.1163(2023/7/31)

厚生労働省の介護保険最新情報Vol.1163において示されましたが、2023/7/31より、WAMNETにおいて「ケアプランデータ連携システム」を利用しているサービス事業所がわかるようになっております。

WAMNETケアプランデータ連携システム利用状況

こちらのページを見ますと、現在2023年9月8日の現在の情報として、
  • 飛騨市 6事業所
  • 高山市 11事業所
  • 下呂市 4事業所
となっております。
このうち、飛騨市の6事業所中5事業所は、当法人社員法人なので、まだまだ他のサービス事業所さんにおいては導入は進んでいないように感じます。

なぜ進まないのか?

ケアプランデータ連携システム導入の説明では、期待できる効果として、
-提供票の共有にかかる時間が従来の3分の1程度になることが期待できます。 -削減された時間を反映した人件費、印刷費、通信費、交通費など、年間81万6,000円のコスト削減も期待できます。(人件費を考慮しない場合は年間7万2,000円) -転記誤りがなくなり、心理的負担が軽減されます。
とのことでしたので、導入するとその効果が期待できるはずです。
では、なぜ進まないのか?
 
以下の点がそのポイントとなるような気がしています。

ケアプランデータ連携システムライセンス料金

ケアプランデータ連携システムのライセンス料は、年21,000円(税込)となっております。
これが高いのか安いのかは、その受けられるメリットによって決まるものと思いますので、上記の試算からすると、それほど高いものではないかと思われます。
ただ、世の中には、この連携を無料で行う仕組みもあるので、どうしてもそちらとの比較は免れません。
(あ。でも月額1,750円か・・・。Microsoft365よりも高いんですね・・・。連携するためのcsvを送りあうだけのシステムって思うと高く感じる方もあるのかも・・・)

対面を大事としている

事業所訪問で情報交換をしつつ、対面で提供表を渡すことを大事としている方も多いかもしれません。

そもそも知らない・わからない・面倒

ケアプランデータ連携システムが便利だということについて、そもそも知らない・わからないという方も一定数ありそうです。あと、システム導入が面倒ということも。
 

実際導入してみての所感

吉城福祉会と神東会では、この8月から実際に導入し稼働しています。
2か月ほど触ってみた感じとしては、ファイルの操作が直感的ではないかなーという印象です。
介護ソフトからデータを作成して、そのデータを送るときのフォルダ管理をちゃんとしておかないと、なんだか面倒な感じ。
ただ、このあたりは慣れというところもありそうなので、もうしばらく利用してみてまた感想を上げたいと思います。
 
今回、2023年9月25時点現在の情報ということで、共有しておきます。